海をひっぱれ!地引網2019

今夏で3回目の糸島深江ビーチでの地引網の日。眼の前に広がる遠浅の海へ子どもたちは一散に駆け出していきました。暑さもなんのそのの海の子です!

メインイベントの地引網。深江観光ホテルの大神さんと漁師のみなさんに「足は動かさないで、左右均等にたぐりよせて」と教わって、さあ引っばれ!

オイスカ西日本研修センターのみなさんは、農作業で鍛えた力を発揮して大活躍。

アジ、コノシロ、タコ、タイなどが300キロ近くとれました! 大漁すぎて運べるのか心配になるほど。

最年少のMちゃんも、暑さに負けずがんばりました。

保護者のパパやママも。魚の下処理にバーベキューにと大車輪の活躍。暑いなか力を貸してくださいました。

アジアとオセアニアの各国から日本の農業を学びに来福されているオイスカのみなさんは、とれたての魚と自前の夏野菜を使ってフィジーとフィリピンのスープを作ってくれました。スパイシーな味は、暑い夏にぴったり!

3回目となる地引網は、スイミーのお子さんと保護者に加えて、オイスカさんをはじめとする外部講師のみなさんやスイミーを支えてくださるみなさんにも参加いただき、シンプルに海と地引網を楽しみました。猛暑の一日でしたがみなさんの自己管理のおかげで病気やケガもなく最後まで夏の海を満喫することができました。心よりお礼を申し上げます。

刮目して読む

「絵で読む広島の原爆」(文/那須正幹・絵/西村繁男 福音館書店)、「金のひしゃく」(絵と文/増田昭一 財団法人 中国残留孤児援護基金)「原爆の火」(岩崎京子/文・毛利まさみち/絵 新日本出版社)「おとなになれなかった弟たちに……」(作/米倉斉加年 偕成社)

Ta先生が貸してくださった本の数々。どれも読むのがつらい本です。でも気がつくと、静かに読んでいる子が多かったです。「金のひしゃく」に寄せて、ちばてつやさんは「目を瞑ってはいけない。しっかり刮目して読み、子供たちに、いや戦争を知らない多くの日本人みんなに、つい半世紀前こういう現実があったという事を、きちっと伝えていかなければならない」と記されています。

「戦争はしない」

「今日はみんなに覚えてほしい日です」とTa先生は話し始めました。

8月6日は広島原爆の日、世界で初めて人の上に原子爆弾が落とされた日です。1945年から74年が経ちました。みなさんは火葬場でお骨をやいた経験がありますか? ご遺体を火葬するには1~2時間ほどかかります。しかし広島に落ちた原爆では、爆心地近くでは人は一瞬にして熱線に焼かれ、影しか残らなかったとも言われています。それほど原子爆弾は強い力を持っています。レントゲンや発電など上手に使えば役にたつ原子力を、人間は原子爆弾として戦争に使ってしまったのです。戦争は人間が始めるものです。みんなは、これから誰もが楽しく暮らせる平和な社会をつくってくださいね。

Ta先生の言葉を子どもたちは静かに聞いていました。Keさんのスイミーノートには、「戦争はしない。人の命をいっしゅんでうばう」と書かれていました。今日のスイミーは夏祭り準備の日でしたが、みんなで楽しく遊べるのは平和だからこそですね。Ta先生の思いは子どもたちに伝わっているなあと感じました。(Hi)

野菜をとって川で遊んで

夏の恒例となったオイスカ西日本さんとの交流の日。最初に研修生のみなさんが丹精込めてつくられた畑でゴーヤ、ピーマン、なすの収穫体験をしました。

ナイアガラの滝のような川で遊びました。晴天続きで川の水が澄んでいました。

みなさんと一緒の昼ごはんは、オイスカさんの野菜をふんだんに使った献立です。スイミーのみんなから、お礼に研修生のみなさんの国の国旗バッジをプレゼントしました。

でっかいきゅうりをもらって食事中のうざぎさん。エミューは大きいけれど優しい動物です。今年も自然にふれる体験をさせていただき本当にありがとうございました。

「パタパタ」できたよ!

リクエストに応えて、ようやく実現した「パタパタづくり」。発明王エジソンに憧れて工作の世界に入ったという西川先生が指導してくださいました。

黄色の面と赤の面、間違えないように注意して。リボンテープの貼り方も資料をよく見てね。講師の西川先生は、子どもが作りやすい方法をなんども試して見つけたそうです。ありがとうございます!

さあ、できました! どうしてパタパタと色が変わるのかな。不思議で楽しい「パタパタ」づくり。ぜひ家庭でもつくってみてね。

白黒の美・墨流し

「コースターって何⁇」から始まった墨流しのコースターづくり。平たい容器に水を張って水面が静かになるまで待ちます。「なんだか息が止まるね…」。水面が落ち着いたら墨汁に浸した綿棒を水面に浸けます。墨汁の輪ができたら、薄い中性洗剤液に綿棒を浸して、墨汁の輪の中心へ。すると、あら不思議! 墨汁が綿棒の周りに円を描きます。この作業を繰り返すこと数回。墨汁で木の年輪のような模様ができたら、中性洗剤液をつけた竹串で、縦に横に上に下にと散らします。偶然にできる模様は一つとして同じものはありません。好きな部分にコースターをそっと落として取り出すと、モノクロマーブル模様がコースターに写し取られました。10枚のコースターと葉っぱ型の和紙に墨流しを施して、作業は終了。マーブル模様にこだわりを持ち、最後はシンプルな模様までいろんな作品にチャレンジしていたSちゃん。「墨汁で水を真っ黒にしてから竹串で書く」と言い、いざ描いてみると「あれ⁈描けない!」と不思議顔していたT君。墨の香りが気になると言いながら、熱心に手を動かしていたMちゃん。みんな夢中になってあっという間に仕上げてしまいました。

コースターが乾くのを待つ間に「墨」のお話をしました。墨には松煙墨、油煙墨、洋煙墨の三種類があります。持参した「油煙墨」は植物性油脂を燃やした煤に膠と香料を入れて練り固めたもので、2種類をくんくんとかぎ「匂いが違うね」と興味津々です。少し説明すると、松煙墨は松の木を燃やしてできた煤で作る墨。 最も古い墨の作り方で、光沢が少なく色の幅が広く深みのある色になります。 油煙墨は一般的な墨で、菜種油や椿油などの植物性油脂を燃やしてできた煤で作ります。濃く磨ったものは見た目も鮮やかで光沢があります。洋煙墨は墨汁と呼ばれる一般的な墨で、石油や石炭などの鉱物性の油を燃やしてできた煤にコールタールやカーボンブラックを混ぜて作ります。

最後に「親鸞聖人750回大遠忌記念 本願寺展 親鸞と仏教伝来の道」(編集:九 州国立博物館/発行:西日本新聞社)から、墨流しを使った料紙を探しました。「これきれいね」「すご~い!」「なんて読むの?」。読みづらいかなで書かれた和歌を覗き込む子供たち。コースターづくりを通じて、日本の料紙を作る技術の高さや墨の黒の美しさを感じてくれたら嬉しいです。そして夏休みにご家庭でも楽しんでいただけたら幸いです。(Su)

囲碁の世界へ

中学生でプロとなった井山裕太九段が30歳で国民栄誉賞を受賞したことや10歳の中邑菫さんが最年少プロとなり、初勝利は57歳差だったことなど囲碁のニュースが多いこの頃です。東京大学や九州大学でも囲碁の講座があるという「囲碁」を体験するために、西新駅すぐの「囲碁センター西新」という碁会所に見学に行きました。

囲碁の世界の最初の一歩「ポン抜き」という石取りゲームを座主のTa先生に教えてもらいました。スイミーの大家さんの趣味は囲碁とお聞きし、本日のゲスト講師として子供達に教えていただきました。

次は、チーム対抗。どこに石を置くのかよく分からないけれど、負けたくないし…。考え込んでいると、「あそこがいいよ」「そこそこ」など仲間から応援の声がしてきます。

「ポン抜き」をすぐに理解した上級生は、いよいよ囲碁の対局を体験します。目の前にあるのは、小さな碁盤。縦横9本ずつの線が引かれている九路盤で、簡単にルールを聞いて、「とにかく打ってみよう」と、対局が始まりました。熱中しています!

ほとんどが囲碁初体験でしたが、子供たちの飲み込みの早い事。お土産にいただいた9路の碁盤と石の碁石で家に帰ってからも家族と一緒に碁の世界を楽しんだそうです。これからも息長く囲碁を楽しんでくれたら嬉しいです。(Ta)

 

心が踊る発火実験

今日のゲストティーチャーは子どもたちに大人気のエジソン先生! テーマも子どもに大人気の「発火」を扱う「火打石の工作」です。先生は木に固定したカネキリノコの刃をサヌカイトで叩いて火花を飛ばしました。格好いいデモを見せてもらって子どもたちは大喜び。

エジソン先生が半分に折ったカネキリノコ(鉄)の刃をサンドペーパーで擦りました。尖った刃先が丸まったら、桜の木にハンマーで固定します。これで持ちやすくなりました。火打石装置の出来上がりです!

打ち付ける固い石はサヌカイトや石英からそれぞれ好きなものを選びました。大きな石を先生がちょうどよいサイズに割ってくれました。

火打石装置と固い石がそろったらさっそく試してみましょう。装置と固い石を持ってカチン! 必死に鉄を叩き火花をおこそうとしますが、いざ自分でやってみるとなかなか難しい。カネキリノコの刃を削り取るつもりで思い切りよく打ちつけるのがコツだそうです。

それにしても、火打石を使うとなぜ火花が出るのでしょうか。「カーボン(炭素)を含んだカネキリノコ(鉄)を古生代に現れたサヌカイト(讃岐岩)のような硬い石で叩くと、カネキリノコに含まれるカーボンが削り取られるときの熱で燃え、火花となるのです」とエジソン先生。火花を火口(ほくち)で受け止めると発火しますが、さすがにこれはあぶないため実験はしません。

エジソン先生はもう一つ大切なことを教えてくれました。叩き割った細いサヌカイトはナイフの代わりになります。サヌカイトの刃物で12枚重ねの新聞紙が切れました! 子ども達は大そう驚き、さらに細い石を探しては新聞紙を切って楽しんでいました。


理科実験・工作は楽しく勉強になります。この夏休みにもっともっと工作の楽しさを体験したいですね。エジソン先生、面白い工作をたくさん教えてください!(学生アシスタントMa)

令和元年の流しそうめん

竹を切りサイズに合わせて切って断面の処理も済ませた青竹のセットを持って岡部先生が唐津からスイミーに来てくださいました。手早く組み立ててさっとお帰りになる姿は、まるで正義のヒーローのよう。先生のおかげで今年もスイミーの庭でそうめん流しを楽しむことができました。

そうめんに合わせてNa先生のとり天、さつまいも天、ピーマン天。おにぎりは子どもたちがつくりました。

青竹の器と、さつまいもの茎もいただきました。みんなで植えたさつまいもの苗はすくすくと育っているそうです。収穫が待ち遠しいね。

よい機会なので、みんなで茎の皮むきに挑戦しました。できるかなあと思いましたが、目がよいせいか子どものほうが上手なくらいでしたね。すばらしい!

専門家にストレッチを教わりました

サマースクール2日目は、近くの福岡医療専門学校を訪問してストレッチを学びました。ひろーい柔道場に大喜びの子どもたち! ひとしきり走り回ったら「集合!」。講師をしてくださったのは、柔道家で柔道整復師でもある舘山先生ととうま先生。まゆさんとはやかさんがサポート役です。

ペアを組んで行う運動前のストレッチ。ケガをしないよう、そしてよいパフォーマンスをするためにも大切な準備です。

ミニハードルを連続ハイジャンプ! 陸上選手であるとうま先生のデモンストレーレーションに拍手!!!

子どもたちも負けずにRun!

思い切り体を動かした後は、クールダウンのストレッチです。

最後に、福岡出身の柔道家・やわらちゃんこと谷亮子選手が福岡医療専門学校で公開稽古をされた際の映像を見せてもらいました。恩師の園田義男先生に全力でぶつかっていく姿に釘付けの子どもたち。「これだけの稽古をする人はほかにいません」と舘山先生がしみじみと語られました。福岡医療専門学校では元来小学生の指導はされていないそうですが、今回ご縁をいただいて熱いご指導をいただくことができました。貴重な時間をさいて真摯にご指導くださった先生方、そしてあたたかく子どもたちを迎えてくださった学校のみなさまに心よりお礼を申し上げます。